親知らずの抜歯
親知らずは第3大臼歯と呼ばれる一番奥にある歯のことです。
一般的に、20歳前後で生えるとされますが、その時期や発生には個人差があり、上下左右で合わせて4本の親知らずのうち、そもそも1本も親知らずが作られない方もいれば、4本作られてはいるが傾斜しているため全く口の中には露出していない方もいます。
抜歯が必要な親知らずについて
親知らずやその周囲に異常が無ければ、もちろん何もする必要がありませんが、虫歯になったり、腫れや痛みが出たりして抜歯に至ることがあります。
ただしその親知らず自体は全く問題ないものの、歯磨きが行き渡らず、密着している隣の歯に虫歯や歯周病等の悪影響を与える場合、もしくは現在与えている場合には、予防として早期の抜歯を薦めることがあります。それは咬み合わせに貢献しない親知らずを残しておくせいで、手前の大事な大事な永久歯がダメージを受けるのでは、本末転倒だからです。
そのため総合的に判断して、
- 咬み合わせに参加している
- まっすぐ生えており、歯の頭が完全に露出している
- その歯とその周囲に異常がない
それ以外のケースについては抜歯を薦めることがありますが、もちろんご自身の希望を第一優先に考えますので、これの限りではないことはご承知ください。
抜歯の痛みについて
親知らずに関わらず、抜歯に関わる痛みについて不安がない方はいないと思います。そういう不安を少しでも和らげたいと思っています。
- 抜歯中の痛みについて
必ず聞かれますが、少なくとも当院の場合、抜歯中の痛みはありません。必要と思われる量の麻酔を打ち、しっかり麻酔が効いていることを確認の上で抜歯を始めていくからです。途中でわずかに痛みを感じ始める場合もありますが、その際は必ず初期段階で麻酔を適宜追加していきますので、痛みを我慢する必要はありません。
- 抜歯後の痛みについて
ただし抜歯後は1~2時間で麻酔が切れてきます。その際、特に下顎の場合、痛みが出やすいのですが、あらかじめ痛み止めの飲んでおくことで、痛みは和らげることができます。痛み止めは抜歯の際に、必要なだけ処方致しますのでご安心ください。